2011年02月16日

「聖夜 School and Music 」佐藤多佳子著

オルガン演奏を題材とした小説

つい先日、
ほしおさなえ著「空き家課まぼろし譚」という小説を読みました
この中の一篇に「オルガン奏者」というものがありましたが
短編だったので、いまいちオルガンの魅力が伝わってこなかった

本著は長篇ということもあり、
オルガンの魅力が十二分に伝わってきた

オルガンは同じ鍵盤楽器であるピアノとは
全くの別物であることを知りました

ピアノは弦による発音であるが
オルガンは管による発音であり
根本的な原理が全く異なる


本著の主人公は
キリスト教系の高校に通い
「オルガン部」に所属している

また、家が教会である為
小さいころからオルガンに親しんでいる

そんな環境で暮らしているが
宗教とは少し距離を置く態度を取っている

主人公と
厳格な父、家を出て行った母
オルガン演奏、ロック
オルガン部のコーチや仲間、級友
を巡る物語が綴られる


若者の青春の悩みを描いた作品であったが
主人公はクリスマス・コンサートで
ひとつの区切りを着けようと決心します

しかし、ある種の黄金パターンなのですが
ラストはコンサートのリハーサルまでしか描かれません

余韻の残る素晴らしいラストでしたが
決着を見てみたかった気もします


聖夜


posted by motoka at 18:30| Comment(0) | TrackBack(1) | 一般小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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